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【作業療法×予防医療】

【ゲーム障害】WHO疾患認定、連休前に対策を!

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ゲーム障害とは、
日常生活に支障が出るほどゲームを過剰に使ってしまう障害
です。ついに2019年5月、世界保健機関(WHO)が疾患として正式に認定しました。

 

特に、インターネット依存が疑われる中高生の9割はゲーム障害が疑われるようです。

 

今回は、ゲーム障害の診断基準、進み方、断ち方を実体験も踏まえてお伝えします。

 


ゲーム障害の診断基準

特に以下の3つは重要です。

①ゲーム時間や頻度のコントロールができない

②日常生活の中で他の活動よりゲームを最優先する

③生活に問題が生じでもゲームを止めない

 

これらの状態が1年以上繰り返される場合、ゲーム障害と診断されるようです。

 

 

ゲーム障害の進み方

 "耐性"と"離脱症状"は依存症に特徴的な症状であり、"制御不能"は中核症状です。ゲーム障害も他の依存症と同じような経過をたどるようです。

 

①耐性がつく

快感を得るためにゲームの利用頻度が長くなる


離脱症状が現れる

ゲームをしないと不快になる

 

③制御不能に陥る

不快感を解消しようとゲームにのめり込む

 

元は楽しみのためにゲームをしますが、次第に、満足感や高揚感を覚えると、コレを得ようとする行動が強化されます。そのうちにゲームをしないと不快になってしまうようです。


他の依存症との違い

未成年者がなりやすく、行動をコントロールする力がまだ弱いため、成人より依存に陥りやすいと言われます。

また、飲酒やギャンブルは未成年者には禁止されてますが、ネットやゲームは未成年者のすぐ身近にあるのも問題です。

未成年者は親が監督義務を負うため、自己責任で治すわけにはいきにくいことや、生活に問題が生じても不自由さを感じないことが多いため、依存から抜け出すのは大変です。

 

 また、なかなかやめれない背景には、生きにくさを感じている事が往々にしてあるようです。特に発達障害を合併している例が多く、家族としては厳しい批判ではなく、理解や協力が求められることがあるようです。

 

ゲーム障害の統計とアンケート調査

国立病院機構久里浜医療センターでの統計では、


・7~8割が10台

 

・男女比は5対1で男子が多い

 

・ネット依存の90%にゲーム障害がみられる

 

ようです。

 

 

また、アンケート調査では、

 

・中1の約8割は日常的にゲームをしている

 

・ゲームの時間は平日が1時間程度で、休日はもう少し長くなる

 

・学年が上がると長くなる

 

ようです。昔のゲームには終わりがありましたが、最近のオンラインゲームはユーザーを飽きさせない工夫があり、やめにくく依存性が高くなっているようです。

 


長期休暇はリスクが大きい

ゲームの時間確保が最優先されるネット依存では、睡眠や食事といった生きるために必要な行為が二の次になり日常生活で問題を引き起こします。

昼夜逆転が顕著に現れることで生活リズムが乱れてきます。ゲームに夢中で夜更かしをすれば、当然、朝起きれなくなります。すると、遅刻や授業中の居眠りが増え、学習意欲がわかなくなり、成績低下につながります。不登校や引きこもりに発展することもあります。

 

 

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ゲーム障害の断ち方

予防としては、断捨離(断つ、捨てる、離れる)がよいと思います。でも、現代は、インターネットやゲームを断捨離できる環境ではないですね。

 

そのため、ルールを決めること、本人に主体的に考えさせることが大切と思います。

 

買う前にルールを決め書面で残す

・占有させない

・使用場所、使用時間

・課金について

・違反時のペナルティを示す

・特に長期休みのルールを作る

 

他にも、

・親が模範を示す

・日頃から家族で話し合える関係を築く

・キャンプなど自然体験が予防となる

・ネットやゲームのリスクをよく知る

事が重要なようです。

 

ネットなしで過ごすデイケア

どうしてもやめられない場合は、日中ネットなしで過ごすデイケアがあるようです。自分と同じネット依存・ゲーム依存の人の話を聞いて自分のことを見つめ直し、どうすればいいか考える機会になるようです。

 

そして、スポーツなど行うことで、バーチャルな世界とは違うリアルな世界の良さに気づき、参加して良かったと言う声があるようです。

 

深刻な場合は入院

部屋に引きこもって外出しない場合や、暴言暴力などの問題行動が深刻な時は入院を勧めます。入院では、2ヶ月程度ネットから離れて生活を立て直します。ただし依存症治療の原則から、入院は本人が同意した場合のみで強制はできないようです。


ゲームをやめると離脱症状が現れますが、1から2週間長くても1ヵ月で収まります。ゲームの欲求がゼロにならなくても、ゲームをしなくてもまぁいいかなと思えるようになれば成功のようです。

 

実体験から


うちの中1の息子の例ですが、小学時代はゲーム好きでした。1日30分のルールから始まり、約束を守っていたので途中から1時間まで延長しました。約束を破ったら1週間没収として、実行しました。時に感情的になりゲームを壊したり、親の留守中に何度かやっていたので、中学に入ったらゲームを断つよう声かけはしていました。

 

そんななか、小6の終わりに塾選びをした際に、いろんな塾長と交わる機会があり、 勉強が自分事として意識するようになり、ある程度ゲームをやめなきゃなという様子がでました。

 

でも、最終的に断つまでにもっとも苦労したのは、妻との意見の相違でした。

妻としては、周りの友達もやっているし、溝ができてしまうのもよくないので、断つまではしなくてもとのことでした。

一方、私としては、大人でもネットやゲームのコントロールが難しいのに、中学生にはできないだろうと思い、中学に入る節目にはやめさせたい気持ちでした。

 

特に男の子は本能的にゲームにはまりやすく、狩猟時代の血が騒ぐというか、仮想世界だというのに有能感だけはでてくるのです。


結局、話し合いでゲーム断ちを決断させ、かつ、ゲームを売った金額は自分のものにしていいことに魅力を感じたようで、ゲームをすっぱり断つことができました。

 

ちなみに、妹もゲーム器をもってましたが、こちらははまらなかったので、目につかないとこで管理してます。また、LINEは、ハマっていましたが、パスワード設定していこうと決めた矢先、パスワードを忘れて使えなくなり諦めました。結果的に息子の目につかない環境となりよかったのではと思ってます。 

 

 

おわりに

 

私たちの学生時代と比べ、インターネットやゲームは格段に身近になっています。そのなかで、子供だけでなく私も気づくと振り回されてしまっているときがあります。

 

本来、ゲームは楽しむためにするものですが、苛立ちや不安感を避けるためにやるようになり、やがて、楽しいことをしているはずなのに幸せではないという矛盾が生じてしまっていたら、要注意ですね

 

ゲーム障害について、ネット依存治療専門外来を国立病院機構久里浜医療センターで行っています。ホームページにはスクリーニングテストもありますので、気になる方は活用されると良いと思います。

https://kurihama.hosp.go.jp/hospital/section/internet.html

 

 

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